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1998春の旅(9,10,11)ローマ&帰国 [イタリアオペラ仲間との旅]

3/23(月)

 旅もこの日が最後です。朝食を済ませて、早速ローマ観光へ出かけました。主に美術館巡りですから独りでと思ったのですが、フィレンツェで和食をご一緒してもらったKさんに、同行を申し込まれ断ることはできません。二人でホテル近くのナツィオナーレ大通りからバスでヴァティカン博物館へ。

↓入口の螺旋階段で

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☆ヴァティカン博物館(2) 前回のツアーでは回れなかった絵画館に行きたかったのですが、人の流れに沿ってしまうとはずれてしまい、結局は後戻りできず・・・諦めました。まずは何度見ても感嘆!の古代彫刻の並ぶピオ・クレメンティーノ美術館へ。ウフィツィのミケランジェロ「トンド・ドーニ」を見てきたばかりでしたので、まずラオコーンの見学から~トルソやジュピター、石棺なども。

↓「ヴェルヴェデーレのアポロ」の前で

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「ラファエロの間」からシスティーナ礼拝堂の間にもいくつか見どころがあります。ツアーでは寄りませんので、今回初めて「ニコラウス礼拝堂」のフラ・アンジェリコの壁画(聖ラウランティスや聖ステパノの生涯)を観て、ボルジアの居室(生憎クローズでした)を確認できました。システィーナ礼拝堂は見物客がわんさかのうえ、以前のようにベンチに空きもありませんから立ちっぱなし・・・。システィーナの修復なった「最後の審判」と側壁及び祭壇前の15世紀末のトスカーナの画家たちによる壁画を鑑賞。なかではボッティチェリのモーゼの物語から、プルーストの「失われたとき」にでてくる美しいチッポラ(モーゼの妻)↓を近くで眺めて

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ここから近道の秘密?の階段(誰も歩いていない)を降りて、サン・ピエトロ大聖堂へ。

☆サン・ピエトロ大聖堂(2) 今回はバロック様式のベルリー二の祭壇をじっくり再見。ミケランジェロの「ピエタ」は右奥の壁際に移動して、立派なガラス張りの大理石の展示室のなかです。照明が煌々と明るすぎるほど。暗くて一生懸命目を凝らして眺めた昔の展示が懐かしくなってしまいました。教会のなかというより美術館でみているような気分で違和感。

↓堂内にて(友人のカメラの日付けが?)

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 そしてまたバスで来た時と同じルートを戻り、ナヴォーナ広場へ。広場に面したトラットリアで簡単なランチをとった後、近くのサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会へ。この教会自体は特に見所はありませんが、礼拝堂にはカラヴァッジョの重要な作品があります。がらんとした教会の奥の礼拝堂に人が固まっていて、すぐにそこが目的の礼拝堂と分かりました。堂内は暗いので、コインを入れて鑑賞します。「聖マタイと天使」「聖マタイの召命」「聖マタイの殉教」の3つの大作。特に好きなのは「聖マタイの召命」、窓からの光が斜めに射し、浮かびだされたキリストの横顔の聖なる人としての表情が素晴らしいです。この時は小銭を照明に使い果たして、自動販売機の絵葉書を買えませんでした。この後はパンテオンの広場を通過してドーリア・パンフィーリ美術館へ。途中サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会にも寄りました。

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会の内部。途中でショッピングしたのか記憶にありませんが、ここでは絵葉書が買えました。教会は古代ローマのミネルヴァ神殿の遺構を基に築かれたそうですが、改築が重ねられ現在の教会は19世紀に改造されたもの。

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↓ミケランジェロ「あがないの主、イエス・キリスト」の彫刻。腰布がとってつけたような不自然さなので後補かも。

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↓フィリッピーノ・リッピフレスコ画「聖トマス・アクィナス」

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ここから東方向に行くとドーリア・パンフィーリ宮殿(15世紀築)です。大階段を登って美術館へ。豪壮な宮殿の一部が美術館ですが、かなり歩く範囲が広く、ハードな美術行脚になりました。そのせいか以後のローマ訪問では再訪していません。

☆ドーリア・パンフィーリ美術館 ローマの貴族パンフィーリ家のコレクションと豪華な室内装飾も見学できます。この美術館の目玉はカラヴァッジョから直接購入したという初期の傑作2点です。大事な宝ものは一番奥の部屋に展示されていますから余計に遠い~!。「エジプトへの逃避途上の休息」と「悔恨のマグダラのマリア」、画家の劇的な明暗の表現はまだ強くはないのですが、その分、穏やかで叙情性のある画面が好ましく、両方とも人気があります。

↓カラヴァッジョ「エジプトへの逃避途上の休息」 1594~96頃 135.5×166.5

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子を抱く疲れてうつむく若いマリアの表情も美しいのですが、この画面での主役は背を向けてたつ少年の奏楽の天使。父ヨゼフが神妙な面持ちで捧げ持つ楽譜には、旧約聖書『雅歌』をテクストとした曲が書かれているそうです。全体に穏やかな印象の画面のなかに一陣の風が吹き、天使の腰にまかれた白布を揺らしています。

↓カラヴァッジョ「悔恨のマグダラのマリア」1594~96頃 122.5×98.5

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まことに美しい絵画です。頬に光る涙の雫は脇に置かれたガラスの香油瓶や宝石と呼応し、色彩の上品な調和も見事。この時のカラヴァッジョはまだ20代、彼のこの後の破滅的な人生に想いをめぐらさずにはいられません。

  他はティツァーノの「ヘロデア」、ラファエッロの「二人の肖像」など。教皇も輩出した名門パンフィ-リ家の宮殿の部屋をいくつか見学。天井が高く、おびただしい数の部屋に、古く重々しい調度品が飾られています。

↓ティツィアーノ「サロメ」 1515頃

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脚も棒のようになって疲れ果て、ここからはタクシーでホテルに戻りました。休息の後ロビーで皆と待ち合わせ、旅の最後のディナーのため、ヴァチカンの近くのアトランテ・スター・ホテルへ。

↓ホテルの絵葉書です。グリーンに光る窓の左角がレストラン。サン・ピエトロ大聖堂の夜景を眺めながらの贅沢ディナーでした。

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3/24(火)ローマ7:05→アムステルダム 9:40/12:30→

3/25(水)千歳7:15

 初めて、O先生たちグループのオペラの旅に参加させていただきました。航空券、ホテル、オペラのチケット、レストランの予約などすべてお世話になりました。お陰様で趣味に徹した楽しい旅ができました。そのうえ昨年のオペラ・ツアーに比較すると半額くらいの費用でリーズナブル!でした。ありがとうございました。

帰札してからまもなく、次女も無事卒業式を終えて、引っ越し荷物と共に我が家に戻り、社会人としての第一歩を踏み出しました。(終)


 


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alice

老年の記憶力は確かに遠い過去の方が昨日のことより思い出すものです。ですが、やはり簡単なメモと写真を手掛かりにブログアップは難しいと痛感しました。時々記憶がすっぽり抜けていますが、なんとか終わらせることができました。これでアルバム一冊を始末することができます。
次回は同年の1998年秋初めてのフランス中部ロマネスクの旅(ツアーです)になります。まだデジタルカメラでないので、スキャンに手間がかかりますが・・・。
by alice (2016-01-16 01:35) 

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